「マナ君が止めてくれたら、一人暮らしをしてでもこっちに残るつもりだった。…でも、どーせマナ君は止めてくれないでしょう?」
「そんなこと…っ!」
あるわけがない。
桜の親を説得してでも、なんとしてでも止めていた。
「浮気してたことは…ごめん。本当に俺がバカだった。最低だった。
…でも!俺が好きなのは桜だけだ。引越しのことを知ってたら全力で止めた。
今知っても、俺は止めるよ」
桜が俺の前からいなくなるなんて、考えられない。
彼女がいなくなったら、俺はどうなる?
もう、立ち直れないかもしれない。
「頼むよ桜…。どこにも行かないで…」
ずっと、俺の側にいてくれよ。