心配しくれたその人の言葉を遮り、
顔を見ないように見られないように
その場から逃げ出した。
失礼なのは重々承知。
しかも心配してくれたなんて
実はいい人かもしれない。
うわ、まじでごめんなさい。
そう思いつつも、私は逃げた。
走ってドアを開け、階段を駆け下りた。


「________...っ、はぁはぁ…。
っあーびっくりした…」


ちょっと深呼吸。
あまりにも突然過ぎてまだ心臓がバクバクしてる。
あの人…上履きの色一緒。
てことは、同じ学年。どうしよう。
あんな失礼なことしたし、いい人かもと思ったけどやっぱ見つかった時何されるか分かんない。
まぁ、でも顔見られてないし…大丈夫かな。
とりあえず今日は________
「帰ろう…」