ギィ________...
ドアを開ける。屋上へと続くドア。
少し開くと冷たい風が頬を撫でた。
外に出て大きく伸びをする。
「ん~~~~っ、はぁっ。」
少し寒いけど、苦ではない。

周りを見渡し状況確認。よし、誰もいない。
ドアのある壁の反対側に回り込み、座った。
風が吹いてくる。気持ちいい。
空はどこまでもどこまでも広くて、青くて、
私はなんてちっぽけな存在なんだろうって思わされる。
私がいなくたって、この世界は何も変わらないだろう。きっと。
「私が居なくなればよかったのに...」
そう呟いた言葉を掻き消すかのように、
授業の始まりを告げるチャイムが鳴った。
と、同時に

ギィ________...

ドアが開く音。
誰かが屋上に来たんだ。
先生かな。ヤバい、見つかる。
体を小さく丸めて息を潜める。
音がよく聞き取れるように耳をすます。

_____パタパタパタ___...

足音がこっちに向かってくる。
え、うそ、どうしよう。
ぎゅっと目をつむる。