「え、優愛帰るの?」
来たばっかなのに、と椎華。
「違うよ。別のとこ行く」
振り返り、歩き出す。
「どこで?」
「んー...」
しばらく考える素振りをしてから
「ナーイショ♪」
ニッと笑ながら2人を見て、また歩き出し、教室を出た。


「まぁ、屋上だろうね」
「だねー笑いつもそこだもんね」
「今度は何悩んでんだか...」
そう、2人が話していたことを私は知らない。