「ウワサは人を呼ぶって言うじゃん」
にかっと嬉しそうに笑う椎華。かわいい...。
「2人とも本当に私のこと好きだな~。
で?それならご飯はまだなの?」
机の上には食べ物らしきものはない。
あるのは私のカバンだけ。
ずっと待っててくれたのかな_____。
「食べたよ?」
は。
「ちょっと待ってたけど、
やっぱ来ないかもねーってなって、食べたよ?」
さっきのかわいい笑顔のまま話す椎華。
「てか優愛、あんたさっき食べたか確認してたじゃん」
玲奈まで...っ!こいつら...。でも...
「したよーな、してないよーな...」
「ほら。」
呆れ顔でドヤる玲奈。いやそこドヤんなくていいし。
「えー、1人で食べるのつまんないじゃん」
「私たち見てるから1人じゃないじゃん」
「そーゆー問題じゃないの‼余計食べづらいよ」
もー、仕方ないか。別のとこ行こう。
もともとそうする予定だったし。
そう決めて、またカバンを手に取った。