学校についた頃には、もう昼休みが始まっていた。
廊下も教室も騒がしい。
教室に入り、自分の席をチラッと見た。
2人の女子が向かい合わせになって座っていた。
そこに向かって歩き、その2人の間___机の上にカバンをどさっと置いた。
「おはよ、2人とも」
ぽかんとした顔で私を見る2人に、にやっと笑かける。
「おはよ...。って優愛‼やっと来た!」
そう怒り気味に言ってきたのは、
幼馴染である佐々木玲奈。
サラサラな黒い髪が似合う美人だ。
「玲奈~、起こったら美人が台無しだよ。
てか、私いないのに私の席で食べてたの?」
「ここで食べてたら優愛来るかなって椎と話してた」
ね、椎。と玲奈に言われたのが柊椎華。
この子とは中学から一緒。
セミロングの髪をふわふわに巻いててかわいい。