目が覚めると、さっきまで明るかったはずの
空がもう暗くなっていた。
8時。そんなに寝てたのか…。
なんか、ヤな夢見たな……。
電気をつけようと体を起こした瞬間、
ドアが開くと同時にパッと部屋が明るくなった。
眩しくて思わず目を閉じた。
「あ!また制服のままで寝てたの?!」
聞き慣れた声が聞こえてきてやっと目を開けた。
「あ、お姉ちゃん〜。おかえり〜」
「ただいま〜。それよりも!
制服のままはダメって言ったでしょ!着替えて!!」
シワになるのにとか何とか言ってる姉の姿を見て
「それ、お母さんにも言われてたな…、」
思わず呟いた。
「え?」
あ、やばい。聞こえてたかな。
「今何か言った?」
聞こえてなかったみたい。良かった。
「ううん。なんにも」
何事もなかったかのように振る舞い、
ベッドから降りて着替え始めた。
あんな夢見たせいだ。
なんで今になって………。