「ただいまぁー」
家のドアを開けてそう言ったけど、返事はない。
そっからお姉ちゃんまだ仕事か。
3時だもんね、今。
お昼に学校行って3時に帰ってくるとか…
「行った意味…」
とりあえず寝よう。疲れた。
2階にある自室に行きベッドに倒れこんだ。
倒れこんだ瞬間、まぶたが重くなった。
あぁ、制服のまま寝たら
お姉ちゃんに怒られる_____...。
そう思いながら、眠りについた。


_____夢を見た。とても懐かしい。
でも思い出したくない夢。
いや、これは夢じゃない。
中学生の頃の私の嫌な記憶。
あの頃の私は何も分かってなかった。
すべてのことが当たり前にあるものだと思ってた。それが違うってことにもっと、もっと早く気づけていたら未来が…変わっていたかもしれない。_____