朝。目が覚める。
太陽の光が部屋に差し込んできて少し眩しい。
天気は晴れ。雲一つないきれいな青空。
誰もが好きであろうこの天気。
だけど私はこの天気が大嫌い。
特に、今日のような冬の晴れた日。
寒いからってわけじゃない。むしろ寒いのは嫌いじゃない。
心を空っぽにしてくれるから。何も考えなくて良い。

外の空気を吸いたい。
でも学校には行きたくない。
2つの気持ちが葛藤して結局布団から出ることが出来ず。

「ほらーっ!!いつまで寝てるのー?また遅刻だよー?!」

下から私を呼ぶ姉の声。
階段を上る音が聞こえてきた。