木々の葉が色づき始めたころ、 彼もまた、違う色で空を眺めていた。 夏の日の曖昧な表情ではない、 何かを強く決心したときのような 揺るぎなさが表れていた。 私は焦っていたのだろうか…。 安心していたのだろうか…。 今でも分からない。