えっと・・・これはどう反応したら
良いんですかね?
もしかして、私がさっきの会話聞いてた
事がばれて殴りに来たとかですか?
「あの、すいません。」
私が謝ると、男の人が笑い出す。
「あはは。君どうしたの?
いきなり謝ったりしてさぁ。」
そう言った男の人に私は唖然とした。
今の会話に笑う要素ありましたか?
ってか、いきなり?えっ、じゃあ殴りに来たとかじゃないの?
「君さぁ、如月彩未ちゃんだよね。」
名前を呼ばれて、私はびっくりした。
何でこの人は、私の名前を知っているのか。
私は気になったので、聞いて見た。
普通の人なら他に聞くことがあっただろうが、私は人と違う観点を持っているのでそれ以外は何も思わなかった。
「あの・・・何で私の名前
知ってるんですか?」
私が尋ねると、男の人は
にこにこしながら答えた。
「君、有名だよ。
普通の家系に生まれながら、
この魔法学園に入学出来た。
それだけでも凄いのに
トップで入学したんだから。」
この人は何を言っているのだろうか。
魔法学園?トップ?
何ですか、それ。
「魔法学園って何ですか?」
何、その意味のわからない学園名。
もしかして、本当に魔法使いの
学校ですか。
私があたふたしていると、
男の人は
「とりあえず、寮に行こうか。」
私は、その言葉に頷く。