桜が舞う4月はじめ。
私、如月彩未は何故か
大きな学園の前に居ます。

「彩未、貴方にお兄さんが出来たわよ。」
私の母が突然言い出した事に
私は、耳を疑った。
「お母さん、冗談はやめてよ。」
笑いながらそう言った私の言葉に母は、
顔をしかめて言った。
「嘘じゃないわよ。私が嘘をついたことがあった?」
確かに母が嘘をついたことは、
一回も無い。
「それで、彩未には貴方のお兄さんになる人に会ってもらおうと思ってるの。」
母は、笑顔で私の顔を見てくる。
いつも、迷惑を掛けているから
嫌だとも言えずに今、この有り様です。