――ザッザッ…



誰かの走り音が聞こえた。



やっぱり…来て、くれたんだね。



優しい人って…知ってるから。



だからは私は、賭けたんだよ。



流れる川を前に、私は草はらに座った。



ねぇ、隼人。



これが最後だよ。



私のすぐ後ろで足音がなくなり、静かな沈黙が流れる。



今までたくさんありがとう。



「…そう、、


「隼人。ありがとう」