「まぁまぁ、仲がいいってことでしょ!」



「んなわけあるかー!」


私は奏多の腕をバシッと叩いてやった。



「いっつー、相変わらず怪力だなぁ」




「あんたねぇ…」




ガラッ



「こらーなに朝からイチャついてんだ」



いきなりドアを開けて担任がそう言うと爆笑が起こった。



「まぁ確かにその通りだなwwww」


「先生ナイス!www」



みんながそういうので、さすがにムカついた。



「なっ…!先生違いますよ!」



「ほんと俺らなかいいもんなぁ~」



すると奏多が肩を組んできた。



「ちょっ!離れろ!」



(波瑠がみてたらどうすんのよ…)



幸い波瑠は授業の準備をしていた。



「はいはい、言い訳はいいから。HR始めるぞー」




こうしてバレンタインの朝が終わった。



私は波瑠が私と奏多の席をじっと見ていたのに気がつかなかった。