そんな会話をしているとようやく解放された奏多が、こっちに向かってきた。



するといきなり奏多が、私の頭の上に腕をのせてきた。



「おはよう!俺にはチョコないのか?悠里」




「か、奏多くん…お、おはよう」




「おはよう!岩間さん」




「はぁ~!」



波瑠は手を合わせキラキラした目で奏多をみていた。




「なに人の頭の上に腕おいてんのよ奏多!
あんたには絶対あげないわよ」




私は腕を振り払う。




「冷たいな~悠里は。まぁそこが可愛いんだけどね♪」





「お前黙れ」



「ひゅーひゅー!仲いいねお二人さん!」


「見せつけんなよ!」


「いやぁ~照れるな~」



奏多は頭をかいて照れていた。




「照れるな!そして嘘をつくな!」