「じゃぁね、私行くから。母さんと父さんによろしく。」

「へいへい。いってらしゃい」

私は家のドアを閉めたと同時に
歩き出した。

今の時刻7:30
会社に8:00…まだ時間に余裕がある

腕時計に目を落としながら
そんな事を思っていると
ある事に気付いた。

「うそっ…。」

時計が止まってる…。
一瞬にしてさーっと血が下に流れるのがわかった。

カバンから携帯を取り出し時刻を確認。

7:50…。

やばっ、急がないと…。