「あのね…」
林檎ちゃんのその一言から、5分くらいの沈黙が流れた。ハロゲンヒーターの熱を帯びたオレンジの光がやけに眩しく見えた。林檎ちゃんは下を見たり横を見たり、天井を見たりしてた。どこかに言葉の続きがないかを探しているみたいだ。