主人公が描いた絵は、西日がきれいな河原に、膝を抱えて座り込んでいる女子高生のいる絵でした。 それも、ほとんどを鉛筆一本で仕上げ、太陽と川のみを水彩絵具で着色したものです。女子高生は、他の背景と同様、鉛筆書きのままでした。 引きちぎられた1枚の紙に書かれていたその絵の裏に、主人公は緑の絵具でタイトルを書きました。 □ ■ □ ■ □ 2015年 2月11日 伊勢大輔