「絵理子。
何かあったの…?」
恵美子は 聞いてみた。


「うん…。
その、絵理子のことなんだけどさ…。
私達、今日から距離を置くことにしたんだ…。
ね…?」

女子達は一斉に うなずいた。


「え…?
なんで?
みんな、何かあったの…?」


「何でもないよ…。
何となくだよ…。」

「何となく…?」

恵美子は 驚いた。
そして 不思議だった。


絵理子に なにが あったのか…?


「それよりさあ!
恵美子ちゃんのこと恵美子って呼んでいい?」


「あー!
私もー!」


「私も!呼んでいい?」


クラスの女子達が みんな
お願いしてきた。