ゴクッとぼくはスポーツ飲料水を飲んだ。

気の利く健太のことだ。僕を慰めに来てくれたんだろう、
申し訳ないなあ
と、また健太は思った。

「そんな暗い顔すんなって!健太はいつも練習するたび少しずつ上手くなってるからよ!」

慰めだと思うと少し悔しかった。


僕はぼくなりに頑張ってるつもりだったのに。
何故こんなに上手くならないんだろう。

健太は泣きそうな顔になっていた。