「長い間スタジオ入ってるし、一回休憩しよっか!」とボーカルの光輝が明るい声でそう言った。


そう言うと、健太はトイレに向かい、
翔は休憩所に向かった。


そして、光輝がくるっと由紀の方向に向き、言った。

「ゆきちゃーん。お願いだよー。翔や、健太になんとか言ってやってよー。」

「ええ。私が?!」
すごく驚き、そしてめんどくさい表情をとった。

「実力的にも由紀ちゃんならなんとか言えると思ったんだけどー。だめ?」

可愛らしいポーズをとって、光輝は由紀にそう言った。

「私はヘルプで入ってるだけなんですから。」と苦笑いで冷たい言葉を放った。

「えー。冷たいなあ。」と
光輝は口を尖らせて苦笑いした。