「な、何!!!?」


よく見ると、倒れたドアの上には……


「亜子、千尋、お兄ちゃん!それに、お父さん、お母さん!!!?」


「美鶴代姉さん、千鶴!父さん、母さんまで!!!!」


計9名が折り重なるように倒れていた……。


「もう、海翔さんが押すから倒れちゃったじゃないですかぁ~!」


「ほーんと、いいところだったのに、こういうところドン臭いのよね、海翔は……」


千尋と千鶴さんがぶつぶつ言うと、


「ナナ、お兄ちゃんは許さないぞ!お前にはまだ早い!!!!」


なんて、頑固親父みたいなこと言い出すし……


「あら、わたしの弟に何か不満でも?話は医局で聞かせてもらうわよ」


美鶴代先生はわたしとケイくんにウィンクするとご機嫌ななめのお兄ちゃんを促し、病室を後にした。



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