「3コ以上下って……中学生並みってこと!?ひどーい!!!!」


不貞腐れるわたしに、ケイくんは、


「ナナちゃんてイマドキの高校生にしては純粋すぎて超天然素材なんだから……明らかに絶滅危惧種に指定でしょ?

しっかり保護しないとね」


前にも亜子に同じようなことを言われたっけ。


「本当に、わたしで……いいの?」


絶滅危惧種のわたしなんかでケイくんの彼女になれるの?


ケイくんはわたしの心配を一蹴するように笑って、


「ナナちゃんはそのままでいい。そのままのナナちゃんに惹かれたんだから」


そう言うと、わたしの手を取り、引き寄せた。


ケイくんの腕の中で、今まで感じたことのない胸の高鳴りと幸福感に浸っていると、


「キスしても……いい?」


ケイくんのかすれた声に胸に甘い疼きを覚えた。



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