「だって、ケイくん言ったじゃない!!!?

年上の女は嫌いだって!!!!」


わたしの悲痛な叫びに、ケイくんは納得したように何度も頷くと、


「幼い頃から姉さん達みたいな気の強い年上女に虐げられ、奴隷のような扱いをされてきたから、彼女にするなら理想は年下、譲歩して同級生の優しい女の子って決めていた。

だけど、もう遅いよ、好きになっちゃったんだから」


ケイくんの優しい笑顔にわたしの涙腺が決壊した。


「ナナちゃんの気持ちを聞かせて?」


ケイくんの甘い囁きが鼓膜をくすぐる。


とめどなく溢れる涙を拭い、顔を上げた。


「わたしも、ケイくんが……好き」


恥ずかしそうに笑うケイくんが眩しかった。


「大丈夫、実年齢が2コ上でもナナちゃんの精神年齢は3コ以上下だから」


なんて、意地悪な笑みを浮かべるケイくんにドギマギしながらも、



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