そう、肝心なことを忘れていた。


「ごめん、無理だよ……」


振り絞るように出した言葉。


「無理って?何が無理なの?他に好きな人がいるってこと?

俺じゃダメなの?」


ケイくんの顔が苦しげに歪んだ。


強く首を振り、


「そうじゃない!!!!そうじゃ……」


もう言わなきゃダメみたいだね。


これでゲームオーバーにしよう。


その方がお互い傷が浅くて済む。


ケイくんを見つめた。


こうして見られるのもこれが最後。


もっと素敵な彼女を見つけてね……


「だってわたし……

ケイくんより2つも年上だから……」


そう言うと、彼から視線を逸らした。






「は???

それが理由?それだけで俺は振られるの?」


ケイくんが大きく目を見張った。



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