ピンポン〜。
「宅急便です。」

「はぁい」ドアを開けた。
「誰か確認してから開けろ!」

そこに居たのは、坂口直人。

真新しいスーツ。
8cmヒール。

控えめだけど華やかさのあるピアス

「こんなに?高くて買えませんよ。」
「やる‼︎ お前に!」

無言で首を振る。
ご遠慮のポーズ。


何が起こっているのか?
頭がついて行かない。

何枚か資料を渡され読んで来いと言って
帰って行った。



「秘書?はぁ〜。仕方ない。」

今、仕事がなくなることは
絶対避けたい。

コーヒーを入れ横に置き、
資料を読んだ。