シーンとしてしまった。
永井くんと坂口専務。
「ヤダ〜。そんな顔しないで、私は、
全然平気なんだから‥。それはそれで
ちゃんと楽しくやってたんだし‥ね。」
笑ってるはずなんだけど、ポタポタっと
テーブルを濡らす涙。
「ごめん。葵‥。俺ら何も知らなくて」
そんな事ないよ。そう言いたくて
頭を振った。
「俺を憶えてないか⁇」私の顔に
近づき、黒ぶちの眼鏡をかけた。
「笠原‼︎ また、変なの作ってんだ!」
「‥‥。えっ?‥。直人??」
「やっと、気づいてくれた。」
ふっと笑って。
「あの頃は、髪を茶髪にして今と印象が
違うからなぁ。
気づかなかったか?」
学生服の私達‥。楽しかった。学生時代
懐かしさがこみ上げる。
「直人だ‥‥。」涙が止まらない。
私が初めて好きになった人。
二人は、何も言わず、優しく笑った。
「葵‼︎ 直人‼︎ また、来いよ!」
見送られて、車に乗り込んだ。
「直人、私だって知ってたの?」
「あ〜。ずっと探してた。やっと見つけたんだ」
車内に流れる懐かしい曲。
信号が赤から青に。
角を曲がり車を止めた。
「葵‥。ずっと好きだった。俺のここは
お前の事でいっばいだった。この6年。」
「直人、私も、ずっと心に蓋をして‥。
さよならが、どうしても言えなくて。
黙って転校しちゃった」
「毎日、部室でつまんない私の話し
楽しそうに聞いて帰ってく、それが
私、いつの間にか楽しみになってた。
気がついたら好きになってて、
だから余計。さよならなんて‥。」
頬を涙が伝う。
「わかったから、もう俺達大人だろ?
これか、大人の恋しようか。」
「うん。」
永井くんと坂口専務。
「ヤダ〜。そんな顔しないで、私は、
全然平気なんだから‥。それはそれで
ちゃんと楽しくやってたんだし‥ね。」
笑ってるはずなんだけど、ポタポタっと
テーブルを濡らす涙。
「ごめん。葵‥。俺ら何も知らなくて」
そんな事ないよ。そう言いたくて
頭を振った。
「俺を憶えてないか⁇」私の顔に
近づき、黒ぶちの眼鏡をかけた。
「笠原‼︎ また、変なの作ってんだ!」
「‥‥。えっ?‥。直人??」
「やっと、気づいてくれた。」
ふっと笑って。
「あの頃は、髪を茶髪にして今と印象が
違うからなぁ。
気づかなかったか?」
学生服の私達‥。楽しかった。学生時代
懐かしさがこみ上げる。
「直人だ‥‥。」涙が止まらない。
私が初めて好きになった人。
二人は、何も言わず、優しく笑った。
「葵‼︎ 直人‼︎ また、来いよ!」
見送られて、車に乗り込んだ。
「直人、私だって知ってたの?」
「あ〜。ずっと探してた。やっと見つけたんだ」
車内に流れる懐かしい曲。
信号が赤から青に。
角を曲がり車を止めた。
「葵‥。ずっと好きだった。俺のここは
お前の事でいっばいだった。この6年。」
「直人、私も、ずっと心に蓋をして‥。
さよならが、どうしても言えなくて。
黙って転校しちゃった」
「毎日、部室でつまんない私の話し
楽しそうに聞いて帰ってく、それが
私、いつの間にか楽しみになってた。
気がついたら好きになってて、
だから余計。さよならなんて‥。」
頬を涙が伝う。
「わかったから、もう俺達大人だろ?
これか、大人の恋しようか。」
「うん。」