「あっ、おはよう」
「…………ハヨ」
他の生徒も登校してきてザワザワと騒ぐようになってきた教室をあけると一番におはようと言ってくれる女の子、篠崎明日香
「あはは、今日も聞こえないくらいの声だね」
「……ッ」
「ありゃ」
パッと目をそらして足早に自分の席につく
いつも篠崎はまともな返事もしない俺でさえも控えめすぎない笑顔で笑いかけてくる
俺はこの笑顔がみたくって朝から学校に来ているようなものだ
でも大した返事も目さえも合わせることが出来ない
恥ずかしいの!!
よく、親や友達からは女々しいやつだって言われるくらいだから
そうなんだと思う