「そう?私達は人の為になるような事しかしてないし、暴走もしないわよ。あんた達みたいな滑稽なガキの遊びなんてしないの。」
由美が言った通りだ。
黒美と由美が入っている族は、情報等専用で暴走もしないし喧嘩もしない。
まぁ、レディースなのもあるだろうけど。
「滑稽なガキの遊びとは失礼ですね。それに、貴女達もそこのクズに騙されるかもしれませんよ?」
(夢雨くん・・・、)
そこのクズ、百合を指した言葉だろう。
百合の目から涙が溢れそうになってくる。
そこで、黒美が言った。
「貴方達は、百合の何を聞いたの?元々、貴方達がバカだから真相がわからなかったかも知れないけどね、彼女がやっていない、って言ったら信じてあげないの?たったひとつの証拠だけで判断しちゃダメ。姫とか族にとって大切なこと、だからたくさん調べたりしてないくせに百合ちゃんの事悪く言ったらダメっ!」
(黒美ちゃん・・・?)
「あ・・・、後、じ、時間無いし、も、戻ろぅっ!///」
黒美は、元々声を荒げたりしないので皆の注目を浴びて恥ずかしがっている。
「ププッ、黒美うけるー!」
由美か笑いだす。
「・・・行くぞ。」
暴走族が校舎に向かっていく。
「百合ちゃん、大丈夫?」
黒美が声をかけてくれる。