さっき謝ってきた希蝶の幹部、莉音が私に向かって、


「仲間、じゃなくて友達じゃ、だめか・・・?」


いつも皆に優しい黒美が。


「希蝶の皆、許せない。けど百合が楽しめるなら、本当の笑顔になれるなら一緒にいてあげて欲しいな。」


ふわりと笑って。


「・・・うん!よろしくね!!」


(心がふわふわする、黒美、由美、莉音の皆のおかげかな。)


ピロン♪


響いたのは、莉音の携帯で。

「もしもし・・・は?奈稚が佐野にいじめられた?またかよ!!アイツっ!!すぐ行く!」

プッ


佐野とは私の名字で。


「明日から演技して、百合のこと悪く言うかも知れないけど、よろしくな。」


走って帰っていった、莉音。


「良かったね」


(黒美!!)


「ありがとね!」


百合は本当の笑顔で笑った。