委員会が終わる。


今から黒美がまってくれている図書室に行く。


ガラガラ


「黒美ー!帰ろ「ぁ、ュリ?・・・あ、あの頃は、ごめんなッ。」え・・・?」


(何故?今なの・・・?)


黒美が持っているパソコン、そのパソコンからは・・・

『ねぇ、廉って私のこと好きになるの。それでね、私はアンタを追い出して姫になるの。5ヵ月いても1週間で私は勝つの。姫はアンタみたいな奴より私の方が合ってるのよ?アンタは嘘つきな最低お姫様になるの、いいよね♪私の欲しい物は全部私のものになるんだからね♪』


それは百合が裏切られた1週間前に言われた言葉。


「っ・・・。」


百合に、前感じたチクチクとした痛みではなくズキズキとした痛みが襲ってくる。


「希蝶はたった1週間で来た嘘付きな姫に騙されて5ヶ月間いた百合ちゃんを捨てたの。百合ちゃんは優しいから仲間を信じた。なのに、百合ちゃんのことも知らずに今も騙されたまま・・・。百合ちゃんの気持ちはどうなるの・・・!?」


そんなこと言いながら、彼女の為に泣いてくれる黒美。


(私のことはいい。)


百合が自分に呆れながら嘲笑して言った。


「黒美、ごめんね。希蝶に入ってなかったら私も傷ついて無かったかもしれないし、黒美がそんな涙を流さなくても良かったのかな・・・。」