公園のベンチに並んで腰掛ける




「…でさ、凛が泣きそうになってた理由って、高野のことだろ?」




「へっ?」




なんでわかんの!?



「なんでわかんの!?見たいな顔してるな」



そう言ってははっと笑うヒロ



もしかして…超能力者だったりして!?



「ただの勘だよ」




……なんだ



マジでビビったじゃん




「じゃ、何があったか話して?」


「…おう」




私はできるだけ分かりやすく、




優の笑顔を見るとドキドキすること



優が女子といるとモヤモヤすること



さっきも、優が女子といるところを見て泣きそうになったこと



私は病気かもってことを全て話した




全て話し終えて、ヒロを見ると、悲しげな瞳で空を見上げながら「そっか」と呟いた




やっぱ私、病気なのかな?




「ヒロ、私死ぬのか?」



「ぷっ」



「おい笑うなよ!
真面目に悩んでんだよ、私は」




隣で可笑しそうに笑うヒロ


でも瞳は悲しげに揺れていた



「今の俺に、それが何なのかは言えないけど、それは病気じゃないよ」



ポツリと、ヒロが呟いた




よかった…病気じゃないのか




てか



「なんで言えないんだ?」



病気じゃないんなら何なのか知りたい




「それは……」



そこまで言って口を紡ぐヒロ




なんだなんだ?



なんか重大なことなのか?




「それは?」



ヒロはふっと私から視線を逸らし、また私を見てこう言った



「俺が…凛のこと好きだから」