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……あれ?
私はふっと目を覚ました
そして見えたのは真っ白な天井
ここ、保健室か?
「うっ…」
起き上がろうとしたら、足に激痛が走った
「凛…起きたか?」
ふと声がした方を見たら、こちらを心配そうに見つめる優がいた
「優…
あれ?私……そうだ、リレーは!?」
私は痛くない方の左腕で上半身を支えて叫ぶ
「1位だったよ。お前のおかげだ」
「そっか…よかった」
1位…だったんだ!
私はホッと息を吐いた
「そんなことよりお前…気ぃ失ってたんだぞ、何時間も」
何時間もって、今何時だ?
……は!?
近くにあった時計を見たらもう四時を過ぎていた
リレーが始まったのは11時ごろだし…
ざっと5時間くらい!?
「私、そんなに…」
「先生は怪我によるショックと軽い熱中症だって言ってた。
怪我…前より少し酷くなってた。
これから完全に治るまで無理するのは禁止だって」
「……そっか」
ショックと軽い熱中症……
「具合は?だいじょぶなのか?」
「あ、うん、全然」
5時間も寝たせいか体調はバッチリだった
「あんま…心配させんな」
ドクッと心臓が脈打つのが分かった
私の手の上に手を添えて、悲しげに瞳を揺らしながらそう言う優
「ご、めん」
カァァァと体中が熱くなっていくのを感じた
私の心配をするなんて、やっぱり最近優はおかしい
それと……
優の表情一つ一つにドキドキする私も、本当におかしいと思う