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「じゃ、これでHR終わり!」
あー、やっと終わった
「凛ちゃん萌ちゃん!
次、移動教室だから、行こ!」
そう言って私たちの席に走ってきた美里
はぁ〜、可愛いっ
癒されるわ
「おう」
「え、次移動教室だっけ」
「そうだよ萌ちゃん
一校時目、理科だよ」
なんだかんだ言って美里は気がきく
元真面目ちゃんだからか?
私は理科の教科書類を左手に持ち、教室をでる
3人で並んで喋りながら廊下を歩くと、みんなの視線がグサグサとささる
まぁ、もう慣れたけどな
…ん?
あれ、ヒロか?
A組の教室を横切った時、ヒロが友達と喋っているのが見えた
「ヒロ!さっきの、ありがとな!」
そう言うと、私の声に気づいたみたいで目を見開き、顔をボッと赤くした
「い、いやぁ…
喜んでもらえてよかったよ!」
フニャッと笑うヒロ
私も笑い返してA組の教室を通り過ぎた
後ろから、
「おいヒロ!凛様とどんな関係なんだよ!」
とか
「凛様と普通に会話するとか…!
羨ましい!」
とか、いろいろな声が聞こえてきたけど、無視無視
「ね、凛、あのヒロってこ、誰?」
隣を歩いている萌に聞かれる
なんでみんなそんなに聞いてくるんだ?
ただ普通に喋ってただけじゃねぇか
「友達だけど」
「え、凛ちゃんすごい!
神崎くんって、高野くんと栗原くんの次に人気なんだよ!」
え、そうなのか?
優と翔也の次?
「そりゃ初耳だな」
まぁ確かに顔はかっこいい方だと思うけどな