次の日



体育祭はあと6日後に迫っていた



でも傷はなかなか治ってくれない



私は1人学校までの道のりをチビチビ歩く



今日から運動できねぇのか…



つまんねー…




「凛ちゃんっ」


後ろから名前を呼ばれて振り向くと、長い髪を高いところで結った美里がいた



「お、美里、おはよ」



「おはよう

凛ちゃん、怪我は痛くない?」




「まー、痛いな」



今も歩くたびにズキズキする


「無理しないでね?」



そう言って心配そうに見上げる美里



って、美里、ちっちゃくね?


「…美里って身長何センチ?」


「へ?身長?……148cm」



「は!?148!?」


ちっちゃすぎねぇか!?



だって私と20cmも違うじゃん



「ちょっと!声でかいよ…!

この身長、コンプレックスなんだから…」



そう言って頬を膨らませる美里


「あー悪い悪い。

でもちっちゃいのも美里らしくていいよ」


私はそう言って美里の頭をポンポンと撫でた


「へへっ、ありがと」



美里とそんな話をしていたら、もう学校の目の前だった