担任など、外れたら終わりなのである。

一年間自分の嫌いな先生で、果たして耐えられるのだろうか?などと、考えてる紗夜だったが紗夜は運が良かったらしく、幸いにも社会担当のいい先生だったのだ。


そこにホッとしたのも束の間、次の問題は隣の席だった。

名前は横光 真成(ヨコミシンセ)、真成はとにかくうるさいタイプだった。その為授業に集中できるタイプではないのが一目瞭然。


(でも、変に生真面目な奴よりも全然いいかな…)

なんて、のんきに考えてた紗夜だった。



____「はーい、それじゃあ、明日から気をつけて学校に登校してくださいねー
起立、礼、さようならー」


ワイワイガヤガヤ

「ねー、紗夜、帰ろー」

「うん柚琴(ユキ)帰ろー」


いま、話しかけてきたのは篠田柚琴(シノダユキ)、私の幼稚園からの付き合いで幼馴染み。

すっごい、髪の毛くるくるで、すっごい、かわいい♪


私が隣にいると尚更…ね、笑


ガラガラ


スタスタ


「あー疲れたー入学式だるーい。二度とやらなくてよろしい。」


「紗夜ー、そんなの無理無理、来年も再来年もやるからー」

て、柚琴は冷静に返してくれるんだよねー、ほんと冷静沈着というか…凄いわー、憧れる。ほんと。