私、平沼紗夜(ヒラヌマサヤ)は、只今、中学校の入学式真っ最中である。
(ぬぉ、なかなかに緊張するぅぅー、これまぢやばい、先輩の威圧怖い。死ぬ。はよ終われ。ばかぁぁぁ!)
なんて、考えてガチガチだったのだが、所詮は新入生、やる事なんて名前を呼ばれて立つだけ。
それが過ぎたら先生の話を聞くだけなのだ。
勿論、紗夜も例外に漏れず新入生挨拶などもせずに無事入学式が終わった。
______『新入生、退場。』
タンッタンタタンタララララーン♪
というアナウンスと音楽により、入学式の会場である、体育館を後にする紗夜の心情は心晴れやかと同時に、今度は新たな心配に襲われた、そう、それは担任と、クラスメイトのことである。