サバサバしてて後腐れ無くて、あたしにとってお姉ちゃんみたいな人。
姐御肌、って言うのかな?
「結菜ちゃーん……気にしてるんだから、言わないでよー……。」
「おっと……、そりゃごめん。」
って言うわりに、顔が笑ってるよ、結菜ちゃん。
わざとでしょ。
チラッと、加々尾くんが伏せて眠るあたしの隣の席のを見る。
今いるのは結菜ちゃんの前の席だから、加々尾くんの席からは遠いんだよね。
まぁじゃないと、バレンタインの話なんて出来ないじゃん。
「でもみるく、本当に加々尾にチョコあげるの?」
「うん。」
「あげてもアイツ、ホワイトデー何もくれなさそう……。」