それから結菜ちゃんが戻って来て。
結菜ちゃんからチョコレートをもらえた逞くんは物凄く喜んでいた。
逞くんが結菜ちゃんに抱き着いて、結菜ちゃんが顔を赤らめて逞くんを引き離す。
その光景が羨ましくて微笑ましくて、笑えば結菜ちゃんに怒られてしまった。
「次はみるくの番だよ!」
結菜ちゃんがコソッと、隣で眠る加々尾くんに聞こえないように応援してくれた。
多分寝てるだろうから、普通に言っても聞こえないと思うけど。
逞くんは加々尾くんの幼なじみで、あたしが加々尾くんを好きなことも知ってる。
「頑張れよ。」
結菜ちゃんと同じように応援してくれた。