殆どを結菜ちゃんに任せて出来上がった美味しそうなガトーショコラ。
あたしの方は少しだけ歪。
でも香りはちゃんとガトーショコラの香りをしてる。
「あとはこれを丁度良い大きさに切って、ラッピングで綺麗に包むだけね。」
結菜ちゃんは青、あたしは赤でラッピング。
うん、これで見た目は良し!
「明日が楽しみだよー、結菜ちゃん。」
「でしょうね。ちゃんと渡すんだよ?」
「うん!!」
このガトーショコラを渡して、明日こそ加々尾くんに告白するんだ。
このまま二年生になるなんて嫌。
もっと加々尾くんに近づきたい……。
加々尾くんの、特別になりたい。