「もうそろそろ、教室戻んねーと」

そう言って俺は立ち上がった。

「だよな、てか俺片付け係だから行かねぇと。」

「おう、じゃあな」



亮はその場からいなくなった。


また二人きりになる校舎裏。








「おら、行くぞクウ。」

「う、うんっ//」




ちょこちょこと、俺の後ろを付いてくるクウ。




「──あ」

「どうかしたあ?」


仕方ねーなぁ。








「やるよ、コレ。」

「へ?」



俺はそれを、ポケットから取り出しクウの手のひらに投げた。





「・・・・このストラップ」

「お前欲しがってだろ?」

俺の携帯に付いてたミッキーのぬいぐるみストラップ。





「でっ、でも
これは赤組が優勝した場合でっ──「いーのっ!!!」



俺はクウの言葉を悟った。






「大事にしろよ?」

「う、うんっ!!!」




すっげークウは、
幸せそうに笑った。




お前が好きで、
本当に良かった。