────色々あったな。
たった半日だったのに、喜怒哀楽だった、すげー。
俺しかいない校舎裏。
汗をかいてるせいか、風に当たると気持ち良かった。
「あーつひっ」
「・・・おー、クウ」
振り返ると、
体操服の袖をまくるクウの姿。
「お前その格好似合わねーっ」
「だって暑いんだもん」
そう言って、俺の隣に座った。
あれ・・・?
こいつ、別に普通・・・
俺が走ってる時も応援してくれたし・・・
あの冷たいクウは、気のせいか・・・・???
「冷たくして・・ゴメンね」
「────え?」
風でクウの長い髪が揺れる。
「ヤキモキ・・妬いてたみたいで・・・」
ヤキモキ。
ヤキモキ─────
──────ヤキモキ?
「マジかよっ!!」
「ちょ!何で笑うのっ!?私だってヤキモキくらい妬くよっ///」
やべぇ・・・・
クウがヤキモキ妬いてくれるなんて・・
─────嬉しすぎるっ