「クウんとこ、紅白対抗誰出んの?」

「んー?
あぁ、えっとね」






学校の帰り道。
何かクウは疲れ気味。






「えっと、西森くんとえっとー」





「あ、私だ」

「マジかよっ」



はっ、てか、
自分なのに忘れてたとか天然だな。





「西森かー、アイツ速いもんな」

「敦陽んとこは?」



見上げるクウのメガネが、夕焼けに反射した。





「え?俺だけど」

「本当!?頑張ってね!敦陽なら絶対、西森くんに勝てるよ!!」


おいおいおい。
お前どっちの見方なんだよ笑





「ぜってぇ赤組には負けねぇかんな」


「赤組勝つもんっ」


だーかーら、
お前どっちの見方だよ;;






「じゃあ、赤組が優勝したら、何か買ってやるよ」

「えっ!?」




クウの目がキラキラ輝く。



「何が欲しい?」

「えっとー・・」



俺はため息を一つ。
まあ・・白組が勝つけどなあっ黒笑







「決まった?」

「えっとー、」



するとクウは、俺のポケットからはみ出てる
でかいミッキーの携帯ぬいぐるみストラップに触れた。