「まあ、マンガとかだと絶対ある場面だけどねー」





クウがいじめられる・・?

絶対あいつ、
抵抗できねぇじゃん。




どうすんだよ、オイ。




「枝音、クウと同じクラスだろ?」

「そーだけど」


どうでもよさそうに、片足重心で髪をいじる枝音。

コイツ、ちゃんと話し聞いてんのか?



「アイツがいじめられてたら、助けてやって」

「はあーっ!??」




えっ、
何??




「私、有沢さんと全然喋ったことないのにイキナリは無理!!」

「頼むっ!!!」







「敦陽おはよっ」

「うおーぃっ」





反射的に後ろを振り向く。
そこにはクウの姿。