昨日の幸せがまだ残ってる・・・って、
俺気持ち悪いー。
「あ!敦陽っ」
「あ?」
学校の下駄箱に入ったぐらいのところで
誰かに呼び止められた。
「よお枝音」
「付き合ってるって、本当なの?」
「はあ!?何でお前が知ってんの!!?」
枝音が腕を組んだ。
「学校中知ってるわよそんなのっ
昨日デートしてたのも色んな人に見られてたよ?」
「まじか・・・」
んまあ、
昨日あんだけデカイ
ショッピングモール来てたんだから
誰か一人くらいは見てたよな。
「どっちから告ったの?」
俺はローファーを脱ぐ枝音の姿を
ボーっと見ていた。
「俺・・だけど?」
「はあ!!?」
持っていたスクバを勢いよく落とす。
「んな驚くことかよ笑」
俺は、クスッと笑った。