「じゃあね!」

「おう。 じゃあな」






手を振ると、枝音は教室に向かって行った。






「お前さ、枝音狙えば?」

「は?」

「だって、超!!!亮のタイプに当てはまってんじゃん」

「いや、そーだけど」



だけど何だよ。



「枝音ちゃんは、敦陽狙いだと思うんだ☆」

「は?俺?」


ないなーい。
((((´Д`))馬鹿か。


「いつもお前に喋りかけてくるじゃんっ」

「アレは友達だから」

「でもあっちは友達だと思って―――…」




俺達の隣を、
三つ編みの女が通って行った。






「今の有沢さんじゃね?」

「は?ちげーだろ」



だって……
メガネかけてなかったし。