「お前ンとこ、文化祭何やんの?」


──あれから一週間が経とうとしてる

クウは少しずつ元気を取り戻した。
それに里沙とかいう奴は、あれから俺らに絡んでこない。



「メイド喫茶…//」

ぶはあッッ!


俺は予想外の答えに、飲んでいたココアを吹き出した。




「ゲホッ…まじかよ!」

「……うん」


……あれ?
何か暗い……?



「…実は私…」





「…メイドやらなきゃいけないの……」

まぢ!!?



「行く!絶対行く!お前のメイド姿絶対見てやる!!」

そう言うと俺は、
クウの手を握った。

「ふえ!?…いっ、嫌だよそんなのっ!//恥ずかしいって!!」

顔を真っ赤にするクウ。


「俺様が見たいんだよ!行かせろ!」

「………はい…」

よっしゃ。
やった!!!



────そう、
俺らはもうすぐやる文化祭を控えてる。



「敦陽は何やるの?」

「俺? ホストクラブ」

「えっ//」


クウ、顔真っ赤…笑


「何だよ、どうしたんだよ♪」

そう言ってクウの頭をクシャクシャ撫でる。


「…なっ、何にも…//」