ここは街灯も少なく、今の時間は人通りも少ない。


怖くなって、気付いたら走ってた。



「はぁっ……はぁ……」



怖いっ……!!

自意識過剰なのかもしれないけど、怖いっ……。



玲奈もこんな気持ちだったんだね。


でも、何で私を……?



「わっ……!!??」


焦る気持ちばかりが先立って、上手く走れなくて豪快に転んでしまった。



「いっ、た……」


膝がズキズキ痛む。
でも走らないと……早く、家に……。


立ち上がって再び走りだそうとした。