2人でおしゃべりしながら歩いて、あっという間に家に着いた。


今日は珍しくシャッターの音がしなかった。



聞えなかっただけかな?

それとも今日は、ストーカーされなかったのかな……?



「じゃあ莉亜、気をつけて帰ってね……何かあったら電話して」


「もう、私の心配はしなくていいから!玲奈、早く家に入りなさい」


「うん。じゃ、また明日ね」


「うん!バイバイ」



莉亜に見送られて、家の中に入った。




「お帰り、玲奈」


「ただいま……」


「これ、また入ってたわよ」


渡された、いつもの便箋。
中身は見なくてもわかる。

この手紙はいつも通りポストに入ってたみたい……。


中身は見たくないから、そのままゴミ箱に捨てた。