軽く放心状態で帰宅。


手当が終わって、病院に警察が来て、村田くんは話を聞かれてたけど。

警察の人にも彼は丸川亮の名前は出さなかったらしい。


私が「どうして?」と問うと、彼は小さく笑いながら「大事にするつもりはないから」と言ってた。



本当に……馬鹿みたいにお人好し……。



「でも……ぜーんぶ、悪いのは私なんだよね」


部屋のベットに寝転がって、天井を見つめながら呟いた。



私が丸川亮なんかと付き合ったりしたから。


……ううん。
みんなが私と関わらなければ。


裕太も。
莉亜も。
村田くんも。
私と関わったせいで不幸になった。



私が、悪い。



言いようのない罪悪感にさいなまれて、この日は一睡もできなかった。